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当園では終日、日本語と英語で保育を行っております。具体的には、第二外国語習得に有効なイマージョンプログラムを取り入れており、各クラスを日本人先生と外国人先生が複数担任として保育をしています。
私達は、子どもが幼児期に母国語(日本語)の基礎をしっかりと身につけることが、最重要であると考えています。 母国語(日本語)は論理的思考を育み、情緒が発達するのを助けると言われており、子ども達が将来、知的活動や教養を得るために必要不可欠となる読書力を育みます。また情緒を養う上でも、小中学生の頃までの読書量が非常に大切であると言われています。
全ての学習の根っこにあるのが読解力であることは教育界では常識ですが、自分の考えを相手に正確に伝える前段階の「論理的読解力」を身につけるためには、まず活字離れを食い止めなければなりません。その為には、苦手意識の強い漢字に対する心理的抵抗を無くす必要があります。
文字を認識する前段階にある幼児期の子ども達に、文字に親しむ、文字を発音する、文字の塊である単語や文のリズムを楽しむ、そのような環境を我々周囲の大人が意図的につくり出してやる必要があります。
幼児は繰り返しを楽しみますので、当園では日課として子どもが文字に親しめるようなプログラムをつくり、それを毎日繰り返し実践しています。毎日繰り返すことで無理に教え込むのでなく、子ども達が回りの皆と「遊び」感覚で、自然に母国語(日本語)を身につけてゆけるようにしています。
当園では日常の保育の手法としてイマージョンプログラムを取り入れております。このプログラムの目的は、子どもたちが日本人としての文化的なアイデンティティーを失うことなく、更に英語力を身につけることを目指しています。
イマージョン教育とは、第二言語習得プログラムの一つです。
このプログラムは第二言語(当園の場合は英語)を 保育の目的として使うのでなく、手段として使います。当園の保育は日本語と英語で行われますが、内容はシンガポールの環境に合わせながらも日本の保育を基本にしたものであり、日本の小学校教育課程に将来進むことを想定してつくられています。違いは保育の内容ではなく先生の発する言葉の違いだけです。園児にとって大切な事は早期に英語・日本語の両方で色々な経験をすることです。子どもたちは英語でしか話ができない(日本語が通じない)先生と一緒に遊び、活動し、食事をしたりしながら毎日の生活の中で実際に英語に充分に浸らせることにより、自然な英語の取得ができます。また、バイリンガル環境で育った子どもは単一言語で教育を受けた子どもに比べ、はるかに母国語(日本語の能力)が優れているという傾向があると言われています。年齢があがるにつれ、イマージョン教育を受けることで異文化に対する意識が高まるだけでなく、自国の文化に対する意識認識も高まるとも言われています。
イマージョンプログラムは第二言語習得に大変有効な方法であると言われており、通常のカリキュラムは子どもの第二言語(当園の場合は英語)にて行われます。
第二言語は何かを伝えるための手段であり、言葉そのものが目的ではありません。
また、強調されるべき点は言語そのものを目的とするのでなく、言語は何かを学ぶ手段であることです。
イマージョンプログラムに関して、以下に重要なポイントを挙げます。
サイレントピリオド
保育はターゲット言語(当園では英語)にて行われます。子どもに伝える内容には意味を持たせます。
子どもたちは「サイレントピリオド」と呼ばれる状態にはいります。この期間は子どもたちが少しずつ理解をし始めている状態ですが、まだ口に出して喋るほどの自信が無い状態です。
自然にターゲット言語を話し出し、先生は一貫してターゲット言語で返答する
「サイレントピリオド」と呼ばれる状態を過ぎると、子どもたちは自然に口からターゲット言語を出すようになります。先生たちは子どもたちの喋っていることにつき、文法的な間違いは指摘しないようにします。子どもたちは最初はどの言語で喋っても良いですが、先生は一貫してターゲット言語で返答するようにします。
この手法により、クラスの中では英語を母語とする子にも、そうでない子にも適した環境をつくることができます。英語を母語とする子はもっと喋るようになり、そうでない子は初期はジェスチャーや動作で思っていることを表現します。
単語から、短い句へ。そして会話へ。
そのうち英語を母語としない子は少しずつ単語で返答を始め、次に短い句を口にし、そして会話の形になり、最後には意味のある文を作り始めます。先生はどのレベルの子どもも、子どもたちが気持ちよく喋れるように元気づけ手助けをいたします。